⊛バイタルフォース​​

 

人間や動物植物が生きて、育っていく過程には、目には見えないけれど、大きな生命の流れがあります。

東洋医学では「気」と言い、直訳すると「生命力」のことを、ホメオパシーではバイタルフォース(VF)と呼んでいます。

健康な時には、このVFが生き生きと流れている状態と言えます。

逆に、病気の時は、身体・心・精神のどこかに不具合があり、VFが滞り、全体のバランスを悪くして症状として現れている状態と言えます。

ホメオパシーでは身体だけ、心だけ、精神だけ、というように分けて捉える事はありません。

 

 

⊛急性の症状とは​​

生きていると、身体の中にたくさんの老廃物を溜めてしまったり、感情的にも悲しみを表現できずに心の中に収めてしまったり、を日々繰り返しています。

VFは老廃物を出す為に、発熱、下痢、発疹、悲しみ、怒りなどの症状として現わしてきます。

「いらないものだから、外に出して」と、非自己を手放す動きです。

この状態は急性症状としての表れです。

​急性状態の時には、症状を抑え込むこと無く、レメディーをとり、経過させる事で、身体も心もお掃除ができ、元の元気なVFを取り戻すことができるでしょう。

⊛治癒の流れ=へリングの法則

 

レメディーを摂って、バイタルフォース(自己治癒力)が刺激されると、反応が起きます。その反応(症状)がある一定の法則に沿っている場合は好転反応であり、そのまま経過させることが治癒に繋がります。

この症状は「悪化している」のか、治癒へ向かっているのかの決め手が「へリングの法則」というわけです。

 

その1 中から外へ

体内に溜まっていた老廃物や異物などが、対外へ出る・・鼻水、下痢、発疹、嘔吐、帯下等

 

その2  上から下へ

(四つん這いになった状態で)体幹にできていた発疹が四肢の尖端へとおりてきている

頭に出ていた発疹が、首へ、肩へ、背中へ・・・降りてきたこともありました

 

その3  重要な臓器からより重要ではない臓器へ

例えば心臓や脳の病気といった重篤な状態が好転したが、皮膚に発疹が現れたなど

 

その4  今の症状から昔の症状へ

例えば胃潰瘍が治癒する過程で、昔かかったインフルエンザの症状が出る等

古傷が痛む事等もあります

 

その5 心から体へ

精神の病から5年ぶりに風邪をひいた等

精神を深く病んでいると身体症状を自覚しない事が多いです

 

また、病気が治ってくると、長年「良い人」をやっていた人が意地悪ばあさんのように、わがままになったりすることがあります。精神的な抑圧のフタを意識することなく積み上げていたのでしょうが、本人は至って楽そうです。

 

以上の治癒の流れに沿っている場合は「治癒へ向かっている」と判断できますが、簡単に見分ける方法があります。

それは、

気持ちが元気か(エネルギーが上がっているか)

もし、あなたがレメディーを摂って以来、身体も心も沈み込み、消耗している状態が続くなら、レメディーが適切でない可能性がありますのでご相談ください。

 

⊛(慢性)マヤズムとは

 

 ホメオパシーを実践する中で、マヤズムはとてもとても重要な概念です。

マヤズムは人が祖先から受け継いでいる遺伝的体質のようなものです。

「病気の土壌」とも言われています。

 メインのマヤズムには疥癬、淋病、梅毒があり、近年は結核、癌マヤズムがあります。(より詳しくはこのページの終わり、マヤズムの発見をお読みください

 それぞれに、固有の特徴(症状や特定の病気へのかかりやすさ、気質、行動パターンなど)があります。

 

繰り返し現れる症状など、慢性病の多くはこれらマヤズムが関わっています。

 さて、自分はどのマヤズムが関わっているのか気になるところですが、人間複雑なもので、2つ3つと複数のマヤズムが備わっているのが普通です。

 私たちが健康な時にはマヤズムは意識されませんが、病原菌、過労、心理的なストレスなど「何か」がきっかけとなり、このマヤズムがむっくりと立ち上がり活動し始めるわけです。 

 そして、マヤズムは「消したり」、「治したり」することはできません。

私たちホメオパスがするのは、あらゆる慢性病の元であるこのマヤズムを静かに「眠らせておく」ことになります。

 

*慢性的な ’汚染された状態‘ の意味

*マヤズムの発見↓

ハーネマンは、適切なレメディーで治癒へ導いたはずの患者の症状が時を経て繰り返し現れるのを見て、さらに研究を続けます。

その結果、罹る病気(症状)には、その人特有の「罹りやすさ、傾向」があるのだと気が付きます。

それがマヤズムという概念です。

疥癬マヤズム(Psor)

人類の大元のマヤズムは疥癬マヤズムといいます。

私たちの祖先が疥癬(皮膚病)にかかり、その症状を罹りきらずに何らかの方法で抑圧しました。急性病だった疥癬は身体に潜伏し(マヤズム化)、その子孫は疥癬マヤズムを持って生まれる事になりました。

 ハーネマンはこの人類すべてに共通する病気の根源の事を、「痒み」というギリシャ語からPsora(ソーラ)=疥癬マヤズムと名付けました。

 ハーネマンは、更に淋病マヤズム=Sycosis(サイコシス)

梅毒マヤズム=Syphilis(スフィリス)を定義し、

後世のホメオパスにより、結核マヤズム=Tub(タブ)、癌マヤズム=Carcinosin(カーシノシン)が加えられました。