インド政府、AYUSH省(=インド中央政府厚生省【保健・家族・福祉を司る省庁】のAYUSH局のことです)は1月29日、ホメオパシーが新型コロナウィルス感染予防に効果的である事と、症状対処にはユナニ医学(インドの伝統医学)が推奨されると、国民に向けてアナウンスしました。

その内容ですが、まずアーユルヴェーダ関連の情報と、手洗いやマスク、基本的な健康対策、十分な栄養や睡眠など免疫強化の項目が。中には毎朝鼻孔をごま油で洗浄という項目があったりして、インドならではです。
そして、AYUSH省のホメオパシー研究の為の中央評議会・CCRHの専門家グループが28日、新型コロナウィルスの予防策として以下を発表しています。
Ars.30C(アーセニカム・アルバム30C)を空腹時、1粒×3日続ける。
またコミュニティーで流行ってきたような時には1か月後に再度同じように摂る

アーセニカム(三酸化二砒素)は、死や病原菌への不安や恐怖を持ち、非常に神経質で非常に落ち着かないレメディー像です。
例えば、いつ敵方から毒(砒素)を盛られるかわからない状態にいるお姫様👸を想像してみてください。
びくびくと不安で、いつも死ぬかもしれないという不安と恐怖に慄いています。
全く安全ではない状況、状態の中にいて落ち着きがなくイライラしています。
死や、一人になること、病気になることへの恐怖、財産を失う恐怖など沢山の恐怖で苦悶しており、自分の事しか見えていないので、周囲の者に極めて自己中心的な振る舞いをします。
疑い深く、完璧を求めて、気難しくあれこれ指図をして、喉が渇いたといっては、冷水を持って来させてはちびちびとそれをすすっているような像です。
周りにそんな人は居ませんか?
とってもやりにくい人ですが、これはあくまでもバランスを失っているアーセニカムの像です。
バランスの取れたアーセニカムさんは、きっと仕事を有能にキチキチッとこなす”できる人”である可能性が高いです。少しばかり神経質ですが・・・。

さて、身体の症状はどうでしょうか。
身体はとても寒く、寒さ、冷たさで悪化していきます。
ただ、頭と体の中はうっ血の為ヒリヒリと熱さを感じているという特徴があります。
分泌物もヒリヒリ灼ける様で、鼻水で皮膚がただれたりします。
食中毒の良いレメディーで、
何年も前ですが、毒入りカレー事件で使われたのは砒素でしたね。
一見食中毒と見まがう状態がアーセニカムの消化器系症状の特徴です。
胃の焼けるような痛み、飲食後の嘔吐と下痢。恐ろしい恐怖と呼吸困難に胃痛を伴う。
冷たいもの、アイスクリーム、水っぽい果物の悪影響。
おなかを冷やして、夜に痛みで眠れなくなったり、
症状は夜中過ぎ、周期的に出やすいです。
病原菌をも怖がり、潔癖が過ぎる状態と通じますが
花粉症の主たるレメディーでもあります。

鼻水は透明で焼けるよう。
刺激性の鼻水で、鼻の下が赤くヒリヒリと荒れます。
花粉症も、周期的な症状ですね。
今日は話題に上ったアーセニカムのレメディーをみてみました。
私のケースでは手を頻繁に洗わずにはいられない、
不潔恐怖の方に使って良い結果を得ています。
世は抗菌、抗菌の日本社会。
アーセニカムの出番はますます増えていきそうですね。
ホメオパシーのご相談、承っております。
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