カプシカムに引き続き、肥満になる子供たち、Ant-c.
アンチモンという鉱物の黒色硫化物から作られています。
大食漢で気難しい
カプシカム同様に口唇期・・(母子一体と言われる誕生前~2歳までの間)
に問題が生じています。
例えば、生まれてすぐ保育器に入った赤ちゃん。
お母さんの暖かさという毛布を突然にはがされた後ー
お母さんとの融合的な絆を失ったAnt-c.の赤ちゃんは、
怒って、すっかり拗ねてしまい、、、
人に触られたり、見られたり、洗われることさえ嫌って怒っています。
何をされても喜ばない、どころか顔を真っ赤にして怒る・・。
たいへん粗野になっていきます。
授乳後に吐いて、また与えようとしても母乳を拒絶したりします。
時には胆汁や凝乳を吐いたりもします。
子供や大人では、
怒っても埋まらない気持ちを何とか埋め合わせるためにどうするかー
ーー貪り食うのです。
まるで豚のようなと、比喩されるレメディーです。
大量の食べ物をブタのように食べて、
それは消化能力の範囲を超えて食べる為、
消化器系の障害や皮膚の問題を起こしていきます。

過食は胃腸障害を引き起こす
Ant-c.を必要とする時はいつでも
舌はまるで白い漆喰で塗られたような分厚い舌ごけ
が見られます。
また繰り返し、口角や鼻孔にひび割れ、唇も乾きます。
飲み物はあまり欲しがりません。
能力を超えて食べる為、消化不良を起こし、
下痢や便秘、頭痛を起こします。
特にパンや酸っぱい物、豚肉、肉の加工食品にアレルギーがあることも。
過食は皮膚症状を引き起こす
Ant-c.は皮膚も’粗野’です。
湿疹や硬化がみられ、しばしばひび割れを起こします。
イボがよく見られ、特に足底に硬いイボ(疣贅)やタコなど角化が見られます。
胃腸の荒れに伴い、出来る吹き出物、とびひ(膿痂疹)。
爪は肥厚して曲がり、ひび割れの傾向があります。
水疱や湿疹も、暖房や加熱されること、入浴すること、ベッドの暖かさで悪化します。

その他の身体症状
呼吸器系 風通しの悪いこもった部屋に入ると咳がでます。
加熱されるとより消耗し、声が出なくなったりします。
水疱瘡でも咳が出て、濃い黄色い痰がでます。
全ての症状は加熱されることと冷水浴で悪化し、太陽の熱には耐えられません。
頭痛もプールで泳いだ後で頭頂に疼く痛みが出始めたりします。
また、胃の障害からも起きます。
パンや乳製品、肉の加工食品のアレルギーからくる下痢や夏の下痢。
妊娠中、特徴である白い舌こけやがある場合の吐き気や嘔吐にも用いられます。
勿論、母乳を拒絶する赤ちゃん、飲んでも吐いてしまう赤ちゃんも、
同じように舌に特徴があれば用いられます。
センチメンタルな気分
Ant-c.はアンチモンの硫化物という鉱物から作られています。
硫化物なのでSulph.ソーファーというレメディーの[空想壁]という
精神的なエッセンスも入っています。
日中は鬱積したものをブタのように食べて、とても神経質に怒っていますが、
夜になると、月明かりの下で感傷的になり、空想の世界の住人になります。
特に少女は満月近くになると夢見るようなメランコリーな状態に陥ります。
(D.Grandgeorge,M.D.)
詩的で、センチメンタル。
理想を欲し、一人きりでいるのが好きになります。(R.Sankaran)

Ant-c.の子育て
肥満がちで、血の気が多く、荒々しい粗野なAnt-c.。
赤ちゃんの頃は、見られたり、触られることを嫌悪するので、
毎回、検診が大変な赤ちゃんです。
とてもくすぐったがりでもあります。
成長して、孤立感や不安感を深めていきがちなAnt-c.の子供たちは、
大きなフラストレーションと共に、
自分の運命への多大な不安(S.R.Phatak)(W.Boericke)を持ちます。
たくさんの人や物を嫌悪
ー人生、入浴、時には食べ物さえもー
理想と現実との大きなギャップーー
誰しも通る、成長の一過程に過ぎないと思いがちですが
現実はあまりにも期待外れで失望し、自殺したくなるほど(W.Sankaran)。
自分に満足していない為、友達や周囲との関係が上手くいかなくなると、
Ant-c.の子供は相手に怒りを感じてしまいます。
その怒りの感情は、彼、彼女の偽らざる感情です。
Ant-c.のレメディーと共に、
何に怒っているのか、どんな風に感じているのか、
否定無しで聞いてあげてください。
親は辛抱強くなる必要があります。
直ぐには聞いても答えないかもしれません。
心を開いて辛抱強く待つ必要があるかもしれません。
大事なのは、
「いつでも聞く用意があるよ、あなたに心を開いているよ」
というメッセージです。
それが伝わるだけでも
本当は何に怒っているのか、
その奥にある本当の気持ちは何なのか、
自分で答えを見つけることにきっと繋がります。
もちろん、気持ちを聞いてあげられると、尖った感情が和らいでいくことでしょう。
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